気まぐれエッセイ ワインな毎日
なんとなく、エッセイではなくて、ワインに関する何でも情報コーナーになりつつありますが…。
※サイト開設初期のエッセイですが、こちらも、リニューアル後も、残しておくことにしました。10年以上も前に書いたもの。ちょっと恥ずかしい気もしますが、、、懐かしいです。(照)
3. ニュージーランドのワインフェスティバルって?
2003年2月16日、あの日のカンタベリーワイン&フードフェスティバルでの感動から半年以上が経過し、ようやく報告ページを作成することが出来ました。楽しみにして下さっていた皆様、大変お待たせいたしました!
ちょっと出遅れて、午後から歩いてフェスティバルが行われたクライストチャーチのハグレーパーク(中心地にある、ボタニックガーデンやカンタベリー博物館もあるHagley Parkの北側部分)へ向かったのですが、近づくにつれて、何だか熱気を感じて、ドキドキわくわく。お天気は最高!(左の写真は、フェスティバル会場間近という位置にあった案内板。)
そしてそして、会場の前の駐車場には、ずらずら~~~っと車の列が。いったい、何人ぐらいの人が来ているのでしょう?駐車場は、勿論無料!(注:ニュージーランドの法律で定められた以上の量のアルコールを飲んでの飲酒運転は絶対に駄目です。法定量以下でも、交通事故などに巻き込まれた時は、自分に非があったかどうかに関わらず、不利になるので、オススメ出来ません。飲酒していた場合、保険が使えないことも。)
左の写真が、フェスティバル会場入り口です。
既に午後だというのに、私のように、出遅れた人は結構いるようで、入り口にも若干の人の列が…。
写真を撮って、のんびりしている場合じゃないと、入り口へダッシュ!参加している全ワイナリーに行こうと思っているのに、半日しかないんだから。(朝、のんびりし過ぎ!)
入り口で料金(この時はNZ$12でした)を支払うと、テイスティング用のワイングラスをもらうことが出来ます。その中に、フェスティバルに参加しているワイナリーやお店の一覧、それぞれのテントの場所が分かる地図などが掲載されたパンフレットが、丸めて入れてあります。
「写真を撮ってもいいですか?」と聞くと、入り口係のスタッフの人たちは、快くOKして下さいました。
さてさて、入り口を通過して中へ入ると、一番最初に目に飛び込んで来るのがこの看板。ん?フェスティバル用の通貨?なっ、何、「Jade Crown」って?という疑問を解決する為に読んでみると、会場内では、通常のお金を使うことは出来なくて、入り口横に併設されているフェスティバル銀行のテントで、通常のお金をこの「Jade Crown」に交換し、それを使うことになっているとのこと。とりあえず、「9Jade Crowns(=NZ10ドル)」を手にして、中へ。銀行テントでは、カードも使えました。
右が、気になるフェスティバル通貨、「Jade Crown」。その日限り有効です。風で飛ばされそうになったり、ワインに夢中になって、落としそうになったりしましたが、最後まできちんと使い切りました。グラスワインや食べ物のお値段はいろいろ。上手に使い切る為には、考えながら使う必要がありそうです。「後2枚しかないから、2枚分だけ注いで」という、図々しい技も、私はマスターしました。(←人に勧めて良いのだか?)
左の写真は、テイスティング用にもらったワイングラスと「Jade Crown」。1人で取材しに行ったので、左手でグラスと「Jade Crown」を持ち、右手でカメラを構えて撮るという離れ技を使いました。周りにいる人たちに頼もうにも、既に午後。みなさん、ワインで陽気になり過ぎてて…。この後私もすぐに、陽気なみなさんの仲間入り。
グラスには「CANTERBURY WINE & FOOD FESTIVAL」の文字が。このグラスは、今も我が家にあります。香りや味をしっかりと吟味するには、このテイスティング用の形をしたグラスは欠かせません。
各テントへ行くと、テイスティング出来るワインの種類と「Jade Crown」の必要枚数が表示されています。ワインだけではなくて、勿論、ワイナリーの人や、他のお客さんとのおしゃべりも楽しめます。どこのテントへ行っても、笑顔一杯で迎えてもらうことが出来て、嬉しくなってしまいました。ワインが大好き!という人たちばかり集まっているので、「ワインのお祭り」気分を充分楽しめます。
フェスティバル会場の周囲をぐるっととり囲むように、丸く並んだテントの前は大混雑。お目当てのテントへ辿り着くのも一苦労。夏の真っ青な空が広がる中、ワインとたくさんの人出による熱気で、会場はほんとに熱くなっていました。
そんな中、端から順番に1つ1つ、全テントを制覇しようとしていた私。実は、テイスティングしたいワインがたくさんあり過ぎて、困っていました。そこで…、なっ、なんと、途中から、「ほんの一口だけ、味見させて」と言って無料でテイスティングするという、ベテランさんが使っていた技を導入。どこまで図々しいんだか。でも、断られる場合もありますし、ほんとに一口だけしか注いでくれませんので、きちんと飲みたい時や、気に入ったワインには、ちゃんと「Jade Crown」を渡して、ハーフグラス又は、フルグラスを楽しみました。この「一口味見」を、無理やり頼むのは、絶対に止めましょう!
テントの前から離れれば、スペースに若干の余裕が。人込みに疲れたら、いつでも真ん中の空いているスペースヘ行って、地面にどっかりと腰を下ろし、休憩することが出来ます。ワインでほろ酔い気分になったら、お昼寝だって、出来ちゃいますよ。美味しいワインに食べ物、心地良い音楽に、真っ青な空、芝生の上でのんびりするには最高です。
併設されたステージでは、生演奏の音楽も。音楽に合わせて体を揺らす人がいたり、踊り出す人がいたり。フェスティバル気分を盛り上げてくれていました。フェスティバル終了時間の間際まで、その盛り上がりは続いていました。お祭りの時に、シャイになってはいけません。躊躇わずに輪の中に飛び込んで、一緒に踊ってしまいましょう!
このフェスティバルで、数え切れないニュージーランドワインの数々に出会ったのですが、なんせ、おしゃべりとニュージーランドワインの味に夢中だったので、あまり写真がありません。普段、お店などでなかなか目にすることの出来ないワインに、まとめて出会えるワインフェスティバルは、ワイン好きな方には絶対オススメです。いろ~んなワインだけではなくて、ワインに合う食べ物のテントがあったり、カンタベリー製品のテントがあったりと、丸一日いても、十分楽しめるフェスティバルです。機会があれば、是非、足を運んでみて下さいね。(飲みすぎ、食べすぎ、しゃべりすぎには、くれぐれも注意して下さいね。←経験者は語る。)